7月 10, 2023

【ロレックス】ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション – 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス

投稿者: onholdaudioads

ロレックス

ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)は、2019-20年秋冬メンズコレクションを、2019年1月17日(木)にフランスパリのY’s Franceにて発表したランウェイ上には、ドラゴンアッシュ(Dragon Ash)のダンサーATSUSHI がモデルとして登場した

言葉の力は、服の力に比べれば弱いはず

ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション - 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス|写真31

「言葉の力は、服の力に比べれば弱いはずなんです」と、デザイナー山本耀司は静かに語ったその発言通り、今回は前シーズンや近年のコレクションと比較すると言葉に焦点を当てた服は減り、表象的な表現が増えているまた、文字で象徴的な“黒”の付く言葉を羅列したプリントや、ブランドの頭文字である“Y-Y”を数式のように並べた刺繍は、あくまで記号的に使われているように見受けられる

また、「今までは乱暴な言葉をプリントしてきましたけど、世界中で流行っちゃって同じようなものが増えすぎた」とも、山本耀司は口にした

力強くも静かなイメージの転写

ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション - 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス|写真1

言葉に代わって力を得たのは刺繍や図像の転写、ボタン使い黒をベースに転写された抽象的なイメージは、力強さと水墨画のような静けさの両方を持ち合わせているロレックス デイデイト コピーウール地で仕立てた流れるようなシルエットのロングコートと、連動した柄のパンツに組み合わせられたのは、ボタンやボタンホールのステッチに用いられた白がアクセントを加えるブラウスあえてランダムに施された刺繍の糸は、深みのある黒にノイジーな爪痕を残す

繊細に刺繍された蜘蛛の巣や動物

ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション - 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス|写真20

ブラウスの襟やアウターには、蜘蛛の巣を連想させる緻密な刺繍が施されている布地の上に張り巡らされた蜘蛛の巣は、すぐにでも崩壊しそうな脆さ、繊細さを感じさせ、果敢ない美しさを見せるまた、糸を幾重にも重ね、デッサンのようにして動物を描いたコートは、哀愁に満ちた動物の表情が印象的ロレックス の コピー心にそっと入り込むような、デリケートな表現が見て取れた

“アメイジンググレイス”から発想した最高級の軍服

ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション - 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス|写真72

ショーのBGMでも使われた「アメイジンググレイス」に刺激を受け、17世紀の人権解放運動からインスパイアされて作られたミリタリーテイストのウェアは、山本耀司が考える“最高級の軍人”をイメージ襟のラインや服地の流れに沿って整然と並べられた金ボタンは品のある輝きを放ち、無骨な軍服にエレガンスを与える「軍人がエレガントになれば世界は良くなると思うけど」と、山本耀司は冗談めかして話す

ヨウジヤマモト 2019年秋冬メンズコレクション - 繊細な描写を黒にのせて、脆く果敢ないエレガンス|写真74

また、レリーフのようにシンボリックな大きいサイズのボタンも登場1つ1つのボタンには蜘蛛やサソリなどのモチーフが刻まれ、チェーンとともにあしらわれている身体に寄り添い包み込むようなロングコートの数々からは、身に着ける人に温かみをもたらす安心感と同時に、逆説的なアンチテーゼが感じられる